モバイルファーストインデックスとは

モバイルファーストインデックス化(通常MFI化)とは自然検索のインデックス作成のベースが従来のデスクトップ版サイトではなくモバイル版サイトに切り替わる対応のことです。

2016年11月にGoogle社より対応予定の発表があり、この2018年春のタイミングにて当初言及していた通り対応がスタートとなりました。

日本時間3/27の深夜にGoogleから公式発表があったため、実際の影響が出てくるのはこれからですね。

私もアクセス解析業務で各種サイトのデバイス比率を目にするケースも多いのですが、スマホ比率8割なんてのはもはやざらになってきたため、MFI化は当然の流れと言えるでしょう。

MFI化に伴う影響

全サイトに影響があると誤解されているケースもあるようですが、MFIの対象となるのはPCとスマホのサイトで異なるURLであったり、ユーザーのデバイスによりコンテンツの出し分けをしているようなサイトが対象となります。

そのため、この本サイトのようにレスポンシブデザインに対応しているサイトや、そもそもPC向けの表示にしか対応していないようなサイトには影響がありません。

モバイルは通信環境がデスクトップよりも悪いケースが多く、サイトの表示速度がSEO上のランキング要素に従来のデスクトップ版インデックスより大きく加味される可能性があると考えています。

そのため、モバイルページの読み込みが遅い場合は早急に改善するとともに、今後の自然検索結果の順位変動に注意したほうがいいかもしれません。

とは言え、MFIでそもそも大きく順位が下がってしまうようなケースはGoogleにMFI化にあたっての準備不足と判断され、すぐにMFI化されることはないようです。

完全移行の時期

MFI化の準備が不足している場合、すぐに移行されることはないと前述いたしましたが、どこかのタイミングで強制的に移行されることにはなります。

正確な時期については未定のようですが、Googleのゲイリー・イリェーシュ氏は「完全な移行には数年はかかる」との見解を示しているため、2~3年後にはなるかと考えています。

自サイトの移行状況確認方法

MFIへの切り替えは順次実施され、自サイトの移行が完了した場合にはGoogleのSearch Console上のメッセージで以下のような通知が来るようです。

MobileFirstIndexの通知

https://webmasters.googleblog.com/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing.html

まとめ

MFI化に伴う実際の影響がまだ分かりませんが、Googleからのコメントを見る限りでは直近で大きな影響が出ることはなさそうです。

ただし、中途半端にMFI対応しているケース(モバイルの表示速度が著しく遅いとか)は悪い影響が出てくるケースも想定されます。

私も、仕事上はどうしてもPCサイト中心で見てしまいますが、ユーザー目線に立つと既にモバイルの重要性のほうが高いという状況を踏まえ、読み込み速度を含むモバイルユーザビリティを意識したサイト設計を行うという意識を強く持っていこうと思いました。